ホウ、広島に戻る…

東京以外のお取扱店として初となる、広島ネクストイノベーションさんにて、ホウを販売して頂けることになりました。

今週より、春の新旬商品としてのご導入。

実はこの広島という土地、このホウのロゴとボトルデザインをお願いしているトウフクロさんも、広島在住の作家さんなのです。

ご縁あって、彼女が東京にお住まいの頃にお会いしてからもう15年以上は経っていると思うのですが、地元にお戻りになってからも全く遠くにいる感じがしない不思議な関係です。

まあ、こんな時代ですからメールでもお仕事のやり取りができますし、離れていてもイメージを受け取ってくれて、気分にピタッとくるデザインを上げてくれるのでありがたいです。

ホウの発売以来、このシャンプーが広島の美容室に並ぶことを密かに願っていたのですが、こんなにも早く実現できたことも含め、ネクストイノベーションさんにはとても感謝しています。

“包”という漢字の成り立ち、腕を伸ばして胎児を抱きかかえるようにしている様子だそうです。

胎児の象形は己の字。

泡で包むシャンプーが、自身(己)を優しく癒す時間になってくれることを願いを込めたデザインが、約束の地である広島に戻ってきました。

シャンプー屋さん

泡のシャンプーHOU(ホウ)を発売開始してから1か月半ほど。

このところ毎日のように”ゆうパック”を使って出荷しています。

郵便局の職員さんにも覚えられるので、送り状に書かれた品名”シャンプー”を見て、

「シャンプー屋さんなんですか?」

と聞かれる。

かれこれ8年ほど住んでいる今の家の近くの郵便局で、そんな会話に驚きながら、

「はい…、シャンプー屋さんなんです。。」

と、僕の方がまだその呼ばれ方に慣れていない。

「本業は美容師なんですけどね…」、という小さな声は届いてなかっただろうと思います。

以前、娘を保育園に送る自転車で、後ろに乗った娘との会話を思い出す。

娘「看護師さんになって、みんなを助けるんだ!」

僕「…」

娘「パパは何になりたいの?シャンプー屋さんになりたいって言ってたよね?」

まさかの娘に将来の夢を聞かれるという複雑な心境。

娘「シャンプー屋さんより、もっとカッコよくなりたいんだったらお医者さんとかどう?人の命を守る仕事とか…」

はっきり言って仕事にカッコいいもカッコ悪いも無いと思うけど、ストレートな子供の目線にはいつも気付かされる。

僕「シャンプーで命は守れないかもしれないけど、健康を守ることはできるかも知れないんだよ。」

と娘に言いながら、シャンプーでどこまで世界を変えられるだろうかと思った朝。

美容室でシャンプー技術を提供するという意味でのシャンプー屋さんと、シャンプーを買っていただくという意味でのシャンプー屋さん。

これは僕の、大人になってからの”夢”でした。

子供の頃に夢見た将来は覚えていないし、おそらくそのほとんどが叶えられないままかもしれないけど、娘に宣言した夢は一つ叶えることができました。

あとはシャンプー技術の専門店を作り、より健康的なライフスタイルを世の中に広めていく姿を見せていこうと思っています。

シャンプーの癒しを科学する

昨年末、とある美容業界誌の企画のお話をいただきました。

シャンプーによる癒しの効果を測定するというもので、個人的にも大変興味があったのでお受けすることにしました。

具体的には、耳にクリップを付けて計測しながらシャンプー中の脈動を計測。そしてシャンプー前後の唾液アミラーゼの測定という方法です。

桜美林大学の山口教授監修のもと、撮影は行われました。

(山口教授は触れることの癒しを研究されている方)

とはいえただ測定と言っても、その度合いには個人差がありますから、比較をしなければ始まりません。

「シャンプー技法の違い」

2種類のシャンプー技法を同じモデルさんに体験して頂き、その効果を測定するというものです。

そのシャンプー技法の違いというのが、通常美容室で行われている”こすり洗い”と、HOU(ホウ)が提案する”マッサージ洗い”です。

期待以上の効果の違いに、初めは驚きましたが、良く考えてみると当たり前のことのように思えました。

何より2つのシャンプー技法でシャンプーを行った僕が感じた違いは

こすり洗いだと計測時間の5分間がとても長く感じるのに対して、マッサージしている5分間はあっという間に過ぎてしまうということ。

マッサージに入り込んでいるのもありますが、こすり洗いだと「まだ5分経たないの?」という雑念が離れません^^;

もう一つ、こすり洗いだと自分の手がどんどん冷たくなっていきます。

逆にマッサージシャンプーの場合、手がポカポカ温かくなったままなのです。

これはとても不思議に感じましたが、これこそが山口教授の著書にも書かれている、触れることの癒しそのものなのですね。

動物が群れを成す習性や、寄り添うことも、全ては生存確率を上げるという本能からとる行動と考えられているようです。

寄り添うことはお互いの体温保持の為に、とても有効であり、その行為こそが癒しに繋がる触れ合いなのだと考えられています。

HOU(ホウ)が考えるシャンプーも、温もりで互いに癒される、そんな技術や商品でありたいと願っています。

売れることがゴールではない

「価値で選ばれる美容業界に貢献する」

SEEDS(シーズ)の活動が目指すゴールです。

このゴールというには果てしなく遠い目標を目指しながら、トライアンドエラーの繰り返しでした。

そして、これまでの活動も含めて、今もトライをし続けています。

この度シーズでは、泡のシャンプーHOU(ホウ)の販売を、2018年1月22日に開始しました。

こちらは美容室専売の商品となっており、お取り扱いヘアサロン様のみでご購入頂ける商品です。

インターネットやドラッグストアなどで何でも買えてしまうこのご時世に、お客様には大変ご不便をおかけします。

しかしながら、これにはシーズの核となる想いがあり、このような販売形式をとらせて頂いております。

「美容室の価値の向上」

想いはこの言葉に集約されます。

この”価値”というのはとても難しく、いつでもどこでも買えるというのも一つの価値であったりします。

ですがこの”ホウ”という商品、少々クセがありまして、プロの美容師のご紹介の元で、正しい使い方をアドバイス頂きご使用頂く前提で作られています。

これこそが、どこでも買えない商品の価値であり、美容室専売商品の本来の価値だとシーズでは考えております。

この泡のシャンプーHOU(ホウ)の開発に至り、沢山の方々のお手伝いのおかげさまで、発売を開始することができました。

思えばある日のシャンプー台での気付きから生まれました。

(開発ストーリーに関してはこちらにて)

大切に大切に育ててきた商品だからこそ、売れればいいというわけではなく、これからも一緒に育てて下さるサロンさんをゆっくりと時間をかけて営業していこうと思っています。

手探りで始まり、まだまだ勉強途中なことばかりな毎日です。

利益からではなく、想いに共感してご導入頂いているサロンさんのおかげで、初回ロットは早くも売り切れそうで、欠品の危機に慌てて再生産をお願いしたところです。

貧乏起業なものでサンプルもろくにお出しできませんが、お買い上げ頂きお試しくださったり、本当に有難いことです。

今後とも、泡のシャンプーHOU(ホウ)と、SEEDS(シーズ)の活動のご支援、よろしくお願い致しますm(._.)m

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